どうでもいいようなことから懐かしい日々を思い出す、こともある。
なんだか長いタイトルになってしまった。
静岡県に暮らしているひとならたぶん、
いや静岡のひとで比較的テレビを見るひとならたぶん、
コンコルド というパチンコやさんのローカルCMを
一度は見たことがあると思います。
もう何年も前から、
コンコルドのCMは基本、どういう設定かよくわからない。
悪い言い方をすれば、ストーリーがカオス、品位がない、くだらない、
でもずーっと繰り返し見ている(見せられている)と、
だんだんそのカオスが普通に思えてきてしまう。
いつぞや、帰省した娘が、コンコルドのCMを見て、
「わぁ懐かしい~」と
嬉しそうにしていて。
えっこれが?
「このくだらなさが懐かしい」
ほぉそんなもんかね?
「だって東京では見れないもん」
確かにちょっと特殊だから、
このCMのマニアもいらっしゃるようです。
好きな人にとってはたまらないものなのでしょう。
出ている役者さんも知る人ぞ知る的な小劇場の方々で、
ちょっとマニアックだものね。
思うにパチンコやさんのCMって
どこのもたいがいよくわからないものが多い。
実際パチンコ打ってる映像など皆無で、
というのはたぶんコンプライアンスの問題なのだろうか?
その名称だけが耳に残るように作られているように思う。
それにしても、
ちょっと前までは コンコル土(つち)と、
しきりに 土(つち)のおかげ などと言ってたのが最近では
コンコル土鍋(どなべ)に。
どんなCMか観てみたい方はこちらをクリックしてみてね
そうそう、それでやっとこれが本題なのだけど、
最近のそのCMの中で、
♪コンコル土鍋の~言うことにゃ~♪ とか歌っているおじさんと、
土鍋抱えて涙ぐんでるおねえさんの映像。
観るともなしに観ていたら突然気がついたわけです。
あれ、このライブハウス MANDA‐LA2 じゃんっ!!
場所は東京吉祥寺。 むかし良くお世話になっていた
ライブハウス。
ステージ後ろの壁がまさしく記憶にあるそれなのだ。
ローカルのCMだからって地方で撮影されているとは
限らないもんね。
ねぇねぇそうだよね、ここってマンダラ2だよね、
と確認し合えるひとも居ないので・・・
確認したところでだからどうだ、
っちゅうほどのことでもないので・・・
ひとり確かめるべく食い入るように観てしまう。(笑)
さっきまで、くだらなくどうでも良かったCMは、
ごく私的な思い出に直結する映像となり、
私も土鍋抱いて思い出に浸るおばさんと化すのであった。
そうそう私もここで歌って踊って笛吹いていました。
ライブ終わりにバンマスとケンカしました。
その彼は去年亡くなってしまったけど。
懐かしいなぁ。
あ、書きながらもうひとつ思い出した。
娘が1歳半くらいのとき、ライブのゲストで呼ばれて
ここに出たことがあって。
娘を連れて行ったけど、お店に入ろうとするとがん泣きしてしまう。
仕方なく出番直前まで店の外で抱っこしてあやして、
呼ばれて娘を旦那にほい、っと預けて、ステージに直行、
なんてこともあった。
あ、でもそれがここでの最後の出演だったなぁ。
今もお店が健在なことが嬉しい。
コロナ禍にも負けずにどうか。
老舗ライブハウスはこれからもずっと老舗であってほしいと思う。
いつかのリクエスト用紙に「コンコルドは飛んでいく」と書かれていたこともあるし、
いつかのホールコンサートのプログラムの下刷りにも同じく、
「コンコルドは飛んでいく」と書かれていて(下刷りで良かった)
この間違いに笑えるのはやはり
このコマーシャルのせいでありましょう。
だってコンコルドとは、もともと超高速旅客機の名称だものね。
どうでもいいようなことから、
懐かしい日々を思い出したりすることも、あるんだなぁ。
という、どうでもいいお話でした。
おわり。
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