江尻教室始まります
今週末から、清水江尻生涯学習交流館での
オカリナ教室が始まります。
15人以上の大きいグループレッスンになるので、
あれこれ準備を考えつつ、
あらためてオカリナについて勉強をしています。
・・・って、いまさらなのだけど。(笑)
オカリナとはイタリア北部、ブードリオで生まれた楽器。
ドナーティという人が試行錯誤の上、
鳥の形をした土笛のおもちゃを改造して、
ちゃんとした音階が出る「オカリナ」を作り、
仲間たちと合奏をして楽しんだところから始まり、
イタリア全土で公演するまでになったのだという・・・
そんな、ばくっとしたいきさつは知っていたけれど、
いざ人に話そうとすると、
えっとドナ~・・・??なんて名前だったっけ・・・となるわけで。
歴史の記憶、定かではなく、いやそれ以前に
今まではオカリナ吹く上で、
発祥云々は私にとってそれほど重要なことではなかった、
というのが正直なところ。
でもいざ教室が始まると、
オカリナを吹くこと、音を出すこと、はもちろんなのだけれど
オカリナってどんな楽器なのか、を
やっぱりしっかり伝えたいと・・・。
じゃぁお勉強してちゃんと歴史が頭に入ったかというと
それは怪しいものなんだけど、(ダメじゃん!)
いろいろ調べ直したりしているうちに、
5年前に吹かせてもらったこのオカリナのことを
強烈に思い出しました。
南米クスコあたりで出土したという、
インカ帝国時代のオカリナです。
・・・と、楽器博物館の元学芸員さんから説明受けて手渡され、
吹かせて頂いたのでした。(さすがに音は出ませんでしたが)
♡マークいっぱいのタオルに包まれちゃって、
ほんとうにこれは500年以上前に作られた本物?なのだろうか?
とイマイチ現実味がなかったけど、
人を模して造られたという、オカリナとしては変わった姿形と
乾いた土器のような感触が忘れられず・・・
イタリアで発展したオカリナの歴史の本にも、
「南米から出土したオカリナに似せて作られた
ハーモニックオカリナ」としてこんな形のオカリナの写真が
紹介されていたりするのです。
今わたしがライブで吹いているデュエットオカリナの
原型とも言えるもの。
それがインカの時代からあった、ということ。
遠い遠い遥か昔の南米大陸のどこかで聴こえていた
オカリナの音色に思いを馳せつつ・・・
あらためて、深く長い歴史を経てきた
この素朴な土の笛を愛おしく感じています。
教えるということはそれ以上に学ぶということ。
これから始まる大きな教室がとても楽しみです。
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