栃木県那須郡で暮らし音楽活動をしている20数年来の友人、岡倉ゆかりさんが宇都宮でコンサートをすることになって、「ゆっちゃん来られない?」と連絡を頂いたのが夏の終わり頃。 年に一度共演できる「花の風祭り」のほかにも機会を頂けるなんて、そんな嬉しいことはないので、速攻で「もちろん行きまっせ!!」とお答えしたのでした。
しかし会場は宇都宮市文化会館の大ホールキャパは2000!。そんな大きな規模のステージに単独演奏で立ったことはないし、ゆかりさん自身も、主催のNPO団体、「もうひとつの働き方ネットワーク」の荻野さんも、少なからず集客、その他諸々の不安を抱えていたようでしたが、それはそれ。当日を迎えてみれば会場がどこであれ、私たちのやるべきことは変わらない。来てくださったお客様に楽しんで頂く事だということを、改めて実感したコンサートでした。
荻野さん始め、実行委員のみなさんの頑張りのおかげで、400人のお客様。ホールの大きさには見合わなかったけれどもそれもまた功を奏したのでは、とも言える、笑いと涙に包まれたそれはそれはあったか~いコンサートになりました。ゼロから始めたイベントとしては大成功以上。
舞台監督はゆかりさんの旦那さんである岡倉俊彦氏。以前は舞台演出を手がけていた方で、ゆかりさんは元女優。 午後からのゲネプロ兼リハーサルは夫妻の演出に彩られサクサクと進み、コーラス隊のみなさんを加えていい感じに終了・・・。
さて本番は私のオカリナソロから入ってちづさんのピアノとユー・レイズ・ミー・アップを。MCなしで続けてアメージング・グレースを吹いているところにゆかりさん登場、オカリナの音が消えたらゆかりさんのピアノと歌が入る、という厳粛(?)な運びのはずでした。おっと、歌い始めたゆかりさんの声が生声だ~。マイクがONになってない・・・。 PAの神成さんが慌てて舞台下まで走ってきて、「ゆかりさん!マイクがオフになってますっ!!」いい感じでスタートしたステージですが、さっそくのハプニング。でもこんなときこそ本領発揮というべき瞬間。
マイクのトラブルは、本番前に神成さんが念のためにと電池を替えたあとうっかりオフってしまったためだけど、これも結果は功を奏し、ゆかりさんはマイクをONにしたあと、歌うのをやめて楽しいおしゃべりにしちゃった。(笑)会場には笑いがこぼれ、いっきにリラックスした雰囲気に。その後はなごやかに進み、私の「笛で遊ぼう」のコーナーに突入。まずはいつもの、コカリナとオカリナで。次は2本のリコーダーを同時に。これもいつも子供たち対象のコンサートなどでやる定番なのだけど、このコーナーの途中で客席にいるゆかりさんがあれこれ私に質問しながら進めていく、という演出になっておりました。
するとゆかりったらいきなり、「わたしは以前、ゆっちゃんが鼻で2本の笛を吹いているのを見たことがあるんです~」って嬉しそうに・・・。あっ!こら!ここでそれを言うか、と思ったときには遅かった。客席から強烈な拍手が押し寄せてしまった・・・。あのね。満場の拍手が来たあとで、そんなこと出来ませんなんて言えないっしょ?!やるしかないよねぇ・・・。ええ、躊躇せず突っ込みましたよ、鼻に2本のリコーダーをっ。
この大ホールのステージで・・・しかもさっき「野を渡る・・・」をしっとりお聞かせしたばかりだっつーのに・・・
とほほ・・・。これはね、内輪にウケる「余興」みたいなもんなのよ、ほんとは・・・ブツブツ・・・。

でも超ウケの大爆笑と大拍手を頂き、じつはまんざらでもなく、(笑)2本の鼻笛、喜んで頂けて何よりでございます。( ̄▽ ̄)/
その後は客席からも和太鼓や鳴り物で参加してもらったり、みんなで声を出したり歌ったり。コーラス隊も加わって、大団円に向かっていったのであります。
最後の曲はマイケル・ジャクソンのヒール・ザ・ワールド。ゆかりさんの愛娘、はなちゃんが弾く清らかなバイオリンの音に泣かされ、コーラス隊の力強い声に泣かされ、感動のラストに・・・。まさにひびきあうしあわせ。たくさんの笑顔と涙があふれる、ほんとに素敵なコンサートでした。
かかわった全ての方に感謝をこめて。またお会いできることを願っております。
注:みなさん、鼻で2本のリコーダーを吹くときには洗えるプラスチックのリコーダーにしましょうね。(笑)くれぐれも良い子はマネしないように~。
長文御静読感謝、&レポートおしまい。

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