ちょっとコカリナのお話など
初めてJャパネットでお買い物しました。
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遡って21日水曜、平日でありましたが仕事を休み、コカリナ公認講師資格の更新手続きのため、また東京に行って参りました。といっても滞在わずか3時間半でとんぼ返りでしたが。 わたくし、実際はコカリナの「講師」としては何のお役にも立っておりません。申し訳ないような更新で・・・ でもコカリナの第一人者である黒坂黒太郎氏の個人レッスン(講習)を受けられたのはとてもよかった。
コカリナは手の中に収まるくらいの小さな笛で、指穴が6つしかありません。音域はわずか1オクターブと1音。ドからレ、まで。でも全ての穴を開放して強く息圧をかけると半音高いレ♯(ミ♭)の音が出ます。当然圧を下げて弱く吹くと半音低い音が出る・・・つまりたとえば6つの指穴全部を塞いだドの音の運指のまま、シの音とド♯の音も出すことができます。この、3つの音をしっかり吹き分けるためには単に息を多く(あるいは少なく)入れるだけでは音が安定しないので、圧力を一定に保つ(支える)必要があります。
どんな楽器でも気温や湿度によってピッチが動いてしまうものですが、オカリナやコカリナという閉管の笛のピッチ調節は自分の息の量で調節するしかなく、吹き始めて管が暖まってくるとイキナリ音が上がってきたりするので、吹きながら吹き方をかえていく、ということも必要だったりします。
これが閉管の笛の弱点でもあり、また逆に醍醐味でもあって。 自分が吹いているオカリナが鳴っている音を聞きながら、自分の息で共鳴していく場所を探すことに集中して入り込んでいくと、演奏しているというのではなく、自分が「音色」そのものになっていくような感覚があって。それはもう最高に極上に気持ちのいい瞬間です。
黒坂さんは、「その木の塊(かたまり)が鳴りたいように、鳴らす・・・」とおっしゃっていましたが、その木や、その土の声が聴こえてくるように、吹き手は息を貸すだけなのですね。それは楽器に命を吹き込むというようなおこがましいものではなく、そうではなくて、むしろ木の命をお借りする、ということなのです。きっとね。・・・・・・
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コメント
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はぁ~
ただ溜息・・・
私など、すべてがおこがましいですね(ノ_-。)
投稿: らら | 2009年1月24日 (土) 00時51分
な!・・・なにをおっしゃいますやら。
吹き手の前に、作り手がいなければ
こんなことさえ言えないのですから。
作り手は吹き手と木の間の渡し手で、
木の心を汲むという大事なお役目。
「きっとね」っていうのは、
私にもよくわかっていないんですよ。ほんとは。あは(^O^)
でも。そんな気持ちを持っていたい、と思います。
暖かくなったら森に行きます!
今年もよろしくお願いしまぁす。(^O^)/
投稿: yutsu | 2009年1月24日 (土) 15時05分
こんにちは。良いお話で、なんだか今まで以上に内容を自然に素直に受け取ることができました。
僕はMenaglioしか知らなかった4年間、そのオカリナを単に楽器としてしか見ておらず、吹くのも月に1から2回というものでした。
この一年でオカリナ環境がすっかり急転し、どう考えても自分がオカリナにいいように利用されている…くらいに感じるようになってしまいました。実はオカリナが本体で、僕はその手足として使われているだけなのでは…なんて妄想しかけることがあります。
ところで受講者の独りとして、古庄さんは立派なコカリナ講師だと感じています。実は数日前から、改めてその音の魅力に感動しはじめていていたりします。
やっぱり樹によっても違うのでしょうかねぇ。僕の手元に来たあのコカリナは、やや細いのにものすごく力強い音を出し始めました。実用化できるよう、練習中でぇす。
新しい出会いをさせていただいた古庄さんに感謝しています。
長々失礼しました。
投稿: 遠士朗 | 2009年1月24日 (土) 17時27分
>実はオカリナが本体で、僕はその手足として使われているだけなのでは…
それ、よくわかります。(笑)
土という自然のものの大きさでしょうかね。
次のライブのときには、
ぜひコカリナも紹介してください。
コカリナも、木の質によって違います。
杉はやわらかい音、かりんは少しきりりとした硬い音。
黒坂さんの、被爆樹(ヒロシマで被爆をした木)で作ったというコカリナは、
とても悲しい音がしました。
今度はオカリナだけでなく、コカリナ談義もできそうですね。(笑)
投稿: yutsu | 2009年1月25日 (日) 00時14分