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2007年12月25日 (火)

Merry Christmas !

以前遠くの友人から届いた喪中の葉書の隅に、「うちは喪中ですが、お宅から届く年賀状は毎年楽しみにしているので、今年も絶対送ってね」と書いてあって、「なんじゃそりゃ?」・・・なんてことがありましたが、

12月に亡くなった母の四十九日は当然年を越して1月中になるので、今年の年末年始は喪中になった我が家です。毎年お正月には欠かさなかったお飾りや鏡餅などなど、(もちろん年賀状も)お正月準備がないので気が抜けた感じがします。

新年の挨拶は無し、というのはわかるけど、でも事務所の神棚のしめ縄くらいは代えていいのかな?・・おせち料理は?お雑煮は?・・・ そもそも正しい喪中とは? と疑問に思ってちょっと調べてみたら、神道では亡くなって50日間は祝い事をしない、となっているそうですが、仏教の浄土真宗には喪中の概念がないとか、禅宗でも四十九日は忌中としても、けして年賀状のやりとりを禁止しているわけではなく、 地方によっては喪中でもお正月をいつも通りに祝うことで故人が喜ぶ、とするところもあるそうです。明治時代には喪に服す期間も法令で定められていたそうですが、今はそんなこともなく、それぞれの地方の風習にまかされていると・・・。

悲しみが深ければ当然祝い事をする気持ちにはならないわけで、悲しみに暮れる遺族に向けてお祝いの言葉は遠慮したほうがいいでしょう・・・という、「マナー」としてとらえれば解り易い。 逆に言えば、どんなに深い悲しみに暮れていても、このくらいの期間が過ぎたら元気を出して日常を取り戻していきましょう、という時間でもあるとのこと。

なるほどねぇ・・・。喪中とはけして決まりごとではなく、お互いの思いやりから生まれたマナーなのですね。

そういえばこのところ、「よいお年を」と言ってから、「あ、喪中だったのにごめんなさい」と謝られたりすることが多くて、これもまた妙な感じで。・・それくらいはねぇ。だって喪中でも来年はいい年にしたいことに変わりはないし。(笑)

母とはちゃんと時間をもらってお別れができたので、家族に思い残すことはなく、もちろん「居ない」ことは寂しいけれど、けして悲しみに暮れているわけではないので、たとえお正月に誰かから明けましておめでとう、と言われてもきっとムッとしたりはしないと思います。(笑)

で。今日はクリスマスというわけですが、昨日のイブはちょうど三七日(みなのか)に当たり、僧侶の大ちゃんがお経をあげにきてくれたので、「お経とお線香のイブ」になりました。ちょうど東京から古くからの友人ふたりがお線香をあげに来てくれていたので、参加人員が増えて母は喜んでいたと思います。 夜遅くなって、娘と一番小さなサイズのクリスマスケーキでささやかにイブを・・・。

ところで。本葬のときに気合の入った「喝!!」で参列者を驚かせた若い僧侶の大ちゃん。実は無類のネコ好きで、お寺には体重9キロもあるオスを筆頭に4匹のネコがいて、本堂を駆け回り、ほとんどネコ寺のようになっています。ただ今独身。お嫁さん募集中。第一条件は「ネコ好きな人」だって。(笑)  我が家に来ると必ず母屋のデブネコかーにゃんを抱きたくて追い回します。 黒い袈裟がネコの毛だらけになってしまうのだけど、払いもせずにかまわずそのままニコニコで帰ります。密葬のときも、猫を抱いて神妙な顔で「この子にも最後のお別れをさせてあげてください」って言ってたし。(笑) お坊さんが笑わせてくれるというのはなかなかいいものです。

同じく猫好きだった母は、大ちゃんのお経を笑顔で聞いているような気がします。もしかしたら猫が繋げてくれたご縁なのかもしれません。

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