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2007年11月 5日 (月)

フォアグラの3段活用

ご老人方と一緒に暮らしていると、ただでさえその会話に付いて行けないことが多いのですが、 我が家ではこのところ母の「ちょいボケ」も加わって、さらに「ついて行けない度数」が上昇中。

ある日のこと・・・ 父が、「だいたいフォアグラなんて食いもんは・・・」と語り出したとき、母が「えっ?何?オハグロ(お歯黒)がどーしたって?」 と返したら、父が「オレはノドクロなんて言ってないよ」 (^。^;)ナンテオミゴトな聞き間違え3段活用! 聞いてた私だけがひっくり返ってました。(笑) 爆笑を誘ったご本人たちは至ってまじめ。 母はその後「そうそう、ノドクロという魚はおいしいのよ・・・」と語り始め、父はめげずにフォアグラについて語るのでありました。

ちなみに父が何を語っていたかというと・・・。 「だいたいフォアグラなんて食いもんは、肥大肝臓なんだから、最初から『肥大肝臓のソテー』と言えばいいんだ!そうすりゃ誰も食わなくなる!!」って。 フォアグラ好きの方スミマセン。^^;

母は変わらず元気です。お化粧したことを忘れてまた重ねてお化粧してしまうとか、同じことを何度も繰り返すオトボケはかわいらしい時もあるけれど、ときに無意識に薬を捨ててしまったりするので目が離せません。

そんな母を見ていて思い出すのが晩年の祖父(母の父)のこと。もう20年以上前の話ではありますが、心臓が悪かった祖父が入院していたとき、何日か付き添ったことがあって、そのとき祖父はICUのベッドで意識が混濁したり正常に戻ったりの繰り返しでした。 毎朝看護婦さんが、「おはようございます、お名前言ってもらおうかな」と、祖父の意識の状態を確かめるために必ず質問するのですが、ある朝、名前を聞かれて「はい、○○です」とはっきり答えていた祖父、「じゃぁ○○さんのお家はどこですか?どこから来ましたか?」と聞かれて、はっきりと、「トンガ王国っ!」と答えたのでした。  看護婦さんも慣れたもので、「あらぁ、ずい分遠くから来たんやねぇ」って。(笑)

祖父は高校の教師でした。専門科目は古典。尺八と詩吟の先生で、剣道の師範。背が高く姿勢が良く声が大きく、まるで「厳格」を絵に描いたような人。母が小さい頃、一度だけ祖父に反抗したとき、怒って日本刀を振りかざしたことがあったそうです。 そんな人が「トンガ王国!」。  さらに驚いたのが、祖父が正常な意識のとき、私にそっとメモを手渡して、「ここに電話してなっちゃんを呼んでくれ」 なっちゃん・・? って誰?  聞いたことのない名前だったので母に電話して確かめてみると、なんとなっちゃんとは祖父(当時80歳)の若い愛人だったのでした。 むむっ!!じーちゃんやるなぁ。知らなかった!!

年を取ると、やたらに頑固になったり若いときには絶対に人に見せなかった一面がでてきたり、逆に丸くなったりやさしくなっちゃう人もいて、 そんなご老人方を見ていると、自分がもし長生きしたらどんなおばーちゃんになるんだろう・・・?なんてふと思ったりします。

考えてみるとそう遠くない未来なんだよね。 かわいいおばーちゃんになれるように頑張ろうっと。(笑)

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