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石のアルバム

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    海岸でひろった石ころにペイント。 ネイティブアメリカンの言葉を添えました。

「おなまえペン」で布に落書き

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    「布用おなまえペン」で無地のポーチやサコッシュに描いています。
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2007年8月24日 (金)

千の風になって①

ちょうど4年前の9月、裾野市のある小さなホールで、オカリナのコンサートをやったときのこと。その頃は前半40分、後半40分くらいのステージを、伴奏にmidi音源を使ってたったひとりでやっていたのですが、お客様が入場する際に、事前にリクエスト用紙をお渡ししておいて、前半のステージが終わった時点でそれを回収、短い休憩の間にその中から数曲をチョイスして、後半のステージは「リクエストコーナー」から始まる、という構成でやっていました。どんな曲をリクエストして頂けるのか、毎回楽しみでしたが、それにお答えするにはかなりの曲数の音源を揃えておかなければならないことと、当然アタマにも入れておかなければならないので、常に時間さえあればひたすらいろいろな曲を聞き、練習をし、音源を捜す、という日頃の作業が大切でした。リクエストを頂くことは、自分が知りうる範疇を超えた曲を教えて頂けることでもあったので、相乗効果というか、勉強と驚きの日々でもありました。

リクエストコーナーの中で、出された曲を全てやるわけにはいかないので、用紙に記入してくださった方ひとりひとりに、「○○○○のリクエストを下さった方は?」とお礼を述べながら少しお話したりするのですが、その裾野のコンサートで、用紙の一枚に書かれていた「千の風になって」という曲を私は知らなかったので、「ごめんなさい、この曲は存じ上げないんです」と言うと、その初老の男性はとても残念そうに、「そうですか・・・」と肩を落とされたのでした

その顔が忘れられず、家に帰ってからすぐにネットで調べたら、その頃はもちろんまだ秋川雅史さんは歌っていなかったので、発見した新井満さんのシングルCDと、同時に新井満さんが書かれた「千の風になって」の絵本を発注しました。それがこの曲を知ったきっかけでした。

ご存知のようにあの曲の歌詞は作者不詳、元詩はアメリカで、「英語」で伝えられてきたもので、新井さんはその詩を、奥さんを亡くされたお友達のために御自分で和訳して曲をつけ、自作の最初のCDはプレス30枚と、極めてプライベートなものだったようです。そのときにはこんなに話題になるとは、夢にも思わなかったのではないでしょうか。友人から友人へと、静かに広まっていって、秋川さんの耳に届き、紅白歌合戦に繋がっていったという、まさに伝承の曲であり、詩、なのです。

新井さんは、この詩の内容と、主にアメリカで英語で伝わってきたことなどから、もしかしたら先住民族(北米インディアン)が書いたものなのでは?と想像し、インディアンを主人公として、妻を亡くした夫が悲しみに暮れているとき、妻からのメッセージ(千の風)が届いて生きる力を取り戻す、という物語を作って絵本にしています。私は歌よりも先に、そのエピソードのほうに惹かれてしまいました。このサイトを見てくださった方はわかると思いますが。私は「インディアン」「ネイティブアメリカン」という言葉に反応してしまう病気なので。(笑)確かにこの詩はネイティブアメリカンの死生観に近いと思います。でも同時に、人は死んでも魂は生き続ける、という考え方を持つ私たち日本人やアジアの宗教観にも通じていると思います。

最初に私がこの曲を知ってから4年、今は誰もが知る曲になりましたね。聴こえてくるたびに、あのときリクエストをくださった初老の男性は、今どうしているだろうと思い出します。勝手な想像ですが、もしかしたらあのとき、大切な方を亡くされていたのかもしれないなどと思うと、リクエストにお答えできなかったことが悔やまれます。

今年はtokita夫妻からのリクエストがあったので、十里木のコンサートでやらせて頂きました。秋川さんの浪々と歌い上げる「千の風」とは違う、JINちゃんの歌声で聴く「千の風」も、心に沁みました。間奏で入れた笛の音も、霧の中に吹き渡っていきました。

今年のお盆には、迎え火を焚く家を何件か見ました。今は核家族の家が多くなってしまったけれど、実はどこの家にも亡くなった方がいて、その、亡くなった方たちに見守られながら、今、私たちは生きているのだ、ということをまた、思ったりしました。

さて。「千の風になって」の話題は明日も続きます。

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